2011年12月23日

◆励まし

長いような短いような二か月でした。

今日であの事故から二か月が経ちました。

そしてギブスをしたままですが、今日無事退院しました。
クリスマス・年末年始は家で過ごせることになりました。

多くの方にお世話になって、祈りをいただいて
本当に幸せな二か月でした。

その中で最も強烈な「励まし」を頂いたお話をします。

あれは、集中治療室から一般の病棟に移って
間もない頃でした。

三女は一般病棟入りを喜ぶどころか、
「集中治療室に戻りたい」と毎日すねていました。

集中治療室の看護師さん達は優しくて
部屋もわかれていないので、小さい声でも
「看護婦さ~ん」と呼べばすぐ来てくれたのです。

その頃はまだ握力がなく、「ナースコール」の
ボタンも押す力もありませんでしたから
呼ぶしかなかったのですが、一般病棟に
移ったらそうはいきません。

集中治療室は一日中電気がついています。
一般病棟は夜は消灯します。

そんな状況の変化にまだ対応できなかった
のだろうと思います。

他の病室や廊下からは「元気な?」子供たちの声が
聞こえてきます。

「みんな笑ってるのに、わたしばっかり動けない。」
という気持ちがあったのでしょう。

ある時、車いすの少年が部屋の入口から顔を出して
「こんにちは」と声をかけてくれました。
17才の目が澄んだ優しそうな少年でした。

彼も2週間前に股関節が痛くて入院して
足を牽引していたのでベットで寝たきりだったとのこと。

最初の2.3日は痛くて眠ることさえできなかった。
大声を出して「いた~い」と叫んでいたこと。
など話してくれました。

さらに自分は脳性マヒで5才まで右手が使えなかったが
リハビリで動くようになったこと。
大人になったら足を固定して杖で歩くことになる。

申し訳ないけど、今まで周りにいなかった存在なので
驚いてしまいました。

しかし、彼は明るい顔で、
「大丈夫だよ、すぐよくなるよ。」と励ましてくれました。

三女は事故での骨折なので時間が経てば
歩けるし、走ったりジャンプすることもできます。

彼の将来はそれはできないことを自分でわかっている。

それなのに屈託のない笑顔で
「大丈夫だよ。」って励ましてくれる。

本当に有難かったです。

私自身が痛い訳でもないのに沈んでいたのが
恥かしくさえ思いました。

究極のポジティブというか、いろんなことを
乗り越えてきた強さが17才の少年にはありました。

そんな彼の「励まし」だからこそ、
「強く」「深く」心に響きました。

それから彼は私がいない時に寝たきりの三女の
ベットサイドに車いすで来てくれて話相手になって
いてくれたようです。

彼の夢は「看護師さんになること」だそうです。
きっと彼なら素敵な看護師さんになることでしょう。

ひどく落ち込んでいる時の相手を思いやる「ことば」は
冷え切った心に小さな「ともしび」になって心を温め
そして、大きなエネルギーになることを学びました。

「ありがとう。
私もあなたのような人になりたいです。」

退院の時に言い忘れてしまったので
今度会ったら是非伝えたいと思います。

キャンディキャンディを読んで看護婦さんになりたかった
時もあった かんのんママでした。


「かんのんやま施術院」から
「B-fit~女性のための整体院~」に移転しました。

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タグ :励まし退院

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